大日本人とスリーハンドレットを観賞
さて、今日はタイトルの通りです。映画もいちいち出かけていくと交通費がバカにならないもんで、朝から2本立てでまとめて観てきました。
で、感想を順次書いていきたいのですが、いっやあ、面白いっすね大日本人。正直ねえ、そんな期待してなかったんですよ。確かに松本は(呼び捨てでいいのかなあ、でもさん付けもなんか違うよね)働くおっさん劇場とかすべらない話とかで当たりが多いけど、だからって何でも面白いわけじゃないしね。
だから私はもう今回はほとんど板尾目当てっていうか、板尾が出てるんだったらまあ何となく観に行ってみようかな、と思って行っただけなんです。私は板尾創路を愛してるんで。でもこの映画は間違いなく当たり。帰ってきてからヤフーなんかのレビューを読んで結構なわりあいでボロクソに言われてるのを見てビックリしましたよ。あれー、面白かったのに、と思って。
とりあえず私なんかの思いつく事ではたかが知れてますが、面白かったと思った部分を列挙しておこうかしら。
まず松本扮する大佐藤の悲哀っていうのをすごく感じました。私はここでも何回か書いてますが、悲哀を感じない人間は嫌いなんです。ただ明るく元気に生きてきました、みたいな人間には何の魅力も感じない。そういう意味で今回の映画でのヒーローが強くてかっこいいみんなから愛されるヒーローではなく、弱くて器のちっちゃい嫌われ者のヒーローということに単純に好感が持てました。
本当にかっこいい人間というのは弱さも滑稽さも兼ね備えた、世間からみればちっぽけで冴えない人間のことを言うんだなあ、と思いました。普段からこのかっこ悪さがかっこいい、面白くなさが面白い、とかひねくれた事ばっかり言ってる私にぴったりのヒーローでした。今回のヒーロー像はまさに完璧と言えます。かっこよかったです。
それともう一つは、この映画はインタビューを交えながら進んでいくのですが、そのインタビュアーのデリカシーのなさがまたいい。それを言っちゃあ、という事の連続でかなり笑えました。これは観ないと分からない、かも。
で、最後のエンディング。これもヤフーのレビューで色々言われてましたが、私はねえ、そんなにビックリしませんでした。意表を突かれたとか、意味が分からないとか言われてますが、そんなぶっ飛んでるとは思わないんだよね。何となくは繋がっているというか、ああそういう展開もあるなあという感じで。
あ、でもだからつまらなかったという事ではなく、エンディングも全体の中で1、2の指に入るぐらい面白かったです。というのも私は宮迫とか大輔のバイオレンス芸人との異名をとるあの笑いがそもそも好きなんですよ。アメトークとかやりすぎコージーでのTシャツを会う度に引き破ったとか、後輩に本気でプロレス技をかけているなどのエピソードで何度笑ったか知れない。あの2人の暴力は確実に面白いのである。
だからそういうところも目のつけどころがいいなあと。正直最近はガキの使いがツボにはまらなかったりする事もあって、ちょっと心が離れつつあったんですが、松本を見直しました。面白かった。DVDが出たら買っちゃいそうな勢いです。繰り返し観たい。
でも今日の失敗はそのあとスリーハンドレットを観た事です。全然面白くなかった…。戦うならその理由なり背景なりがしっかりと描かれている事が大前提ですが、この映画はそれがまったく不十分で、ただの殺戮、ただの暴力にしか見えなかった。なんかストーリー性がほとんど感じられず、ずっと予告編を観ているような映画でした。
それで大日本人の余韻が台無しで、あんまり悔しかったからつい調子に乗って大日本人のパンフレットを買っちゃいました。普段はどんなに映画がよくてもパンフレットって買わないんですよ。だって2、300円なら分かるけど、パンフレットってやたら高いじゃん。今回のも700円もしたの。でも、スリーハンドレットがつまらなかったもんだから、大日本人をついさあ。大佐藤をずっと感じていたかったの。
さて、以上が私の評価なわけですが、もう一つ言っておきたい事がある。なんか映画の感想が批難の応酬に堕している気がする。お互いがレベルが低いだの高いだの、浅いだの深いだの、あんなものは映画の感想を超えてただの誹謗中傷なんじゃないか。日本人っていつからこんなに独善的な人間ばっかりになったわけ。
一つの映画が面白いか面白くないかに正解があるわけないじゃん。その映画についてどう思うかを表現するのは自由ですが、自分と違う考え方を否定しだすといき過ぎかなと。自分だけが正しいなんて何たる思い上がりでしょう。
確かに自分だけがこの笑いを分かってるとか思いたくなるのは分かる。人間ってのはとかく自分だけが正しいと思いがちなんですよね。でもそんな風に俺は笑いが分かってるぜ的な風を吹かすやつがどんだけウザイか。分かってる人は笑えて分かってない人は笑えないなんて蔑視的な言い方は控えるべきでしょう。私もなるべくそうならないようにしたいものです。気を付けなきゃ。
まあとにかく大日本人は面白かったです。なんかぶっつり切れちゃいますが、とりあえず今日はこの辺で。大日本人、ぜひ劇場でご覧ください。
| 固定リンク
「 映画」カテゴリの記事
- 不都合な真実(2007.02.23)
- 不都合な真実…その後(2007.03.05)
- 大日本人とスリーハンドレットを観賞(2007.06.14)
- 映画「靖国」(2008.05.16)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191322/15426231
この記事へのトラックバック一覧です: 大日本人とスリーハンドレットを観賞:


コメント