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2008年6月13日 (金)

加藤智大をひきずる私

仕事に余裕が出てくるとつまらない話を聞かされて困る。こっちは加藤智大の事で頭がいっぱいだっていうのに、そういうときに限って世間が私の心に土足で踏み込んでくる。こういう人間ばっかりだったから加藤智大は救われなかったんだ、と思った。忙しい方がずっとマシ。

一人っ子はわがままに育つという迷信を信じているようだった。一人だと相手の気持ちを考えるとかそういう能力が育たないんだって。ここまで根拠のない決め付けも久しぶりに聞きましたけれど。私はここで敢えて言ったことはなかったかもしれませんが、一人っ子です。そしたら一人っ子なのにちゃんとバイトに来ててえらいって。今までどんな一人っ子を見てきたんだろう。テメーは6人兄弟でその体たらくじゃねーか。それで人の気持ちが分かるとか思いやりがあるだとか思ってるわけ?これだからマジョリティは。今の職場で一番デリカシーがねーのはお前だよ、お前。加藤智大効果なのかいつにもまして腹が立ってきて、抑えるのが大変だった。他にも墓の話とか男はやっぱり性格なんだよとかくだらない話ばっかり。絶対今後の私の人生で豪も役に立たない話だったと思う。

さすがに休憩時間みんなと一緒に座るのはためらわれた。これ以上一緒にいると汚れそうな気がしたから。休憩中一人で座っている間も馬鹿な男が私に話しかけてくる。「大学何年生?」。学生かどうかを確認するうちはいい方で、もう学校行ってるだろうという決め打ちでくるのね。「いや、大学行ってないんですよ」つったら「なにかなりたいものとかないの?」とくる。大学行ってる=やりたい事ある夢ある希望ある、大学行ってない=夢ない目標ないブラブラしてるという固定観念はもうウンザリ。なりたいものならちゃんとある。活動家。行動力ないけど。

そんな馬鹿男をスルーしつつ私は休憩中もずっと加藤智大のことを考えていた。後輩の幸せ自慢を聞かされていた彼も私と同じような気持ちだったんだろうか。どこに行っても一人でこんな状態がずっと続くならそれは本当に辛いだろう。私なんて今日はたまたま気分の悪さとマジョリティとの会話増が重なっちゃって具合悪くなってるだけだけど、加藤智大はこれがずっと毎日延々と続いてたわけなんだよね。そりゃあ気もおかしくなるさ。そんな事をあれこれ考えていると段々私が加藤智大に救いを求めるような心境になっている事に少し驚いた。救いってなんだよ。あの人は私とはまったく関係ない赤の他人、掲示板を見てちょっと分かったような気になったぐらいでここまで傾斜するかね。私ってそんな不幸だったっけ。

ワイドショーを見ては怒鳴る。そうじゃねーだろ、と。私だってほんの一部しか分かってない、でも報道はとにかく酷すぎるんだよ。この国の構造とか社会の責任とか前よりは言うようになってきてるようだけど、にもかかわらずあそこまで的外れな見解を述べ続けるというのはこれどういうことなのよ。口だけだったら言わない方がマシ、社会の責任なんて本当に解明する気があるのかどうか疑ってしまう、ああ数字が取れればそれでいいんだったよね、ごめんごめん。

身勝手という言葉が嫌い。確かにその通り、17人もの人を巻き込んでしまった事実はあるわけだけど、でも私はそんな言葉であの人を突き放せるほどには幸せじゃない。辛い。

前回の記事は思ったよりアクセス数が伸びなかった。書き込んでも書き込んでも誰からも答えが返ってこなかった加藤智大の気持ちはこんなかな?誰からも相手にされないって寂しいよね。誹謗中傷でいいから誰かもっと見てくれよ、という気持ち分かる気がする。気がする。そう、あくまで「気がする」です。

でも私は薄情な人間だからしばらくすればほとぼりが冷めて、もう加藤加藤言わなくなると思います。これはたぶん一過性のものでしばらくすれば治る。でも加藤智大は治らない。ずっと壊れたまま。いい出会いが彼にも訪れるだろうか。

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