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2009年8月 7日 (金)

やっつけ記事

なんだかんだで1カ月近く更新が滞ってしまいました。早いですよねぇ、1か月。嫌になる。

今回は肩慣らし的に適当な身辺記事です。

ここ数日は政治コラムに取り組んでました。新聞の社説とかを題材に800字の文章を書いて提出するという通信講座をとってみることにして、私は麻生総理関連のごたごたをネタに原稿用紙と格闘しとりました。800字に収めるというのが意外と難しい。自分の書いたものを他人に評価されるのは初めてのことで、何を言われるかやや緊張。今月末に添削された文章が返ってくるので、そしたらここに公開しようと思います。1月に一度の提出なので、次回は裁判員制度について書いてみるつもりです。

次はバイト先でのある出来事について。そのバイト先にすべてを一人でこなすにはちょっと無理があるかな、というレベルの作業がありまして、一応補助役の人がいてくれるのがベストなんですが、そんなに人の余裕がある職場でもないので私が一人でやらなければならないことも結構あるんです。で、そのことを休憩時間を一緒に過ごすことが多いおばさんがとても気にかけてくださって、他の人に手伝いを頼んでくれたりいろいろするんです。

(因みに作業の詳細を書かないのは万が一にも個人の特定を避けるため。分かりにくさは想像力でカバーしてください。)

私としては誰かにものを頼むということは言うまでもなく苦手だし、そんなことを頼むぐらいなら一人でやったほうがマシ、というか作業自体、補助役の人とああだこうだ接触するよりは全部一人でやったほうが気が楽ぐらいに思ってるのでそんなに気を遣っていただかなくともいいんですが、まあ気を遣ってくれるんです。そのおばさんはちょっと体に故障を抱えていて自分は補助ができないので、よけいかもしれません。

そんな中、そのバイト先では3つに分かれて作業をするんですが、私の補助役がいないとき、別のグループにちょっと男の人が固まってたんです。「そこにそんなに人いる?補助やってあげればいいのに」とそのおばさんは思ってたんでしょう、そのグループが先に終わってこちらの補助に回ってくれる段になっておばさんがキレた!

「なんで○○さんがそんな作業やってるの?補助やってあげてよ!」と言い出して、しかも「私の代わりなんていくらでもいるけど、彼女が今故障したら代わりはいないんだからね!」と続けたんです。

「代わりがいない」。この言葉はやっぱりそれなりに重要で、本当に突き詰めていけば物理的な労働力として「代わりがいない」ということに過ぎないんだけど、それでも相当な破壊力がある言葉です。現実世界で他人の言葉が私に何か影響を及ぼすということはそうないことなんですが、さすがの私もちょっと嬉しかった、というか動揺しました。その場では言われた男の人にも悪いので終始苦笑いでしたが。

私という人間はなぜこうまで恵まれているのだろう。第一には親に。第二は育った場所に(私はフリースクール育ち。刑務所、いや学校は4年で出所しました)、第三には今の職場。あんた今までの人生で一度でも困難にぶち当たったことがあるのか?と聞きたくなるぐらい順調な人生です。この性格がなければね。

はっきり言ってこれがなければ私は能天気な幸せ者だったでしょう。そういうわけで、私は経験によって歪んだのではなく、最初から歪んでいるんです。だから私が見るものは全部歪んで見えて、それを受けてまた私自身も歪んでゆく。こうなるとなにがなんだかわからない。物事にはすべて理由があるというけど私にはなんにもない。なんにも。

この社会には今、承認欲求が渦巻いていて、今ここに存在していることを無条件で認められたがっている人が大勢いる。私はもうある程度幸せだから、自分で自分を承認できるんです。他人を必要としないんです。他の多くの不安定な人よりはね。だから私にはあんなおばさんの気遣い的な出来事はもう必要ないのに、そういう出来事が私に起こるという不条理。私は、もういい。

こうやって現実と私の精神状態がますます乖離していく。幸せなのになんか幸せじゃない。なぜ?

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コメント

たしかに、ニヒリストさんは「暗い子」の中ではかなりの果報者ですね。
しかもそのことを自覚しているという凄さ…(;O;)

やはり何か優れた知性を感じさせる部分はある、しかし社会的には「無能力者」と言わざるを得ない。


>政治コラムに取り組んでました。新聞の社説とかを題材に800字の文章を書いて提出するという通信講座

ほう。 そんなモンがあるんですかぁ。
実にくだらん活動だと思いますが、まぁ、ピッタリかもね(^_^;)

天職というか、天活動を見つけて、ソレに集中できたら最高ですね!


>そういう出来事が私に起こるという不条理。私は、もういい。

マーフィーの法則ですね。 アイロニカルだ。
みんなと仲良くしたいと思っているオールドニックが疎外されて、誰とも仲良くしたくないニヒリストさんが好かれる。


>幸せなのになんか幸せじゃない。なぜ?

虚無だからか? ニヒリストさんも“趣味”で自己完結できるほど達観した人間じゃないってコトなのかなぁ。

投稿: オールドニック | 2009年8月 7日 (金) 23時31分

ちょっと、うらやましいですね。自分で自分を認めるのは簡単そうで結構難しい(少なくとも自分は) 子供の頃はそうじゃなかったような気がするけど、なぜか年齢を重なるにつれそれができないようになってきました。

通信講座にも色々ありますね。それはお金がかかるんでしょうか? 閲覧が可能ならいろんなタイトルの原稿を読んでみたいです。

投稿: シント | 2009年8月 8日 (土) 03時13分

シントさんへ

コメントありがとうございます。

>通信講座にも色々ありますね。それはお金がかかるんでしょうか? 閲覧が可能ならいろんなタイトルの原稿を読んでみたいです。

お金はかかります。しかも私がとってる「新聞コラムを読み考える」は半年間の6回提出で1万7千円と結構高めです。

朝日カルチャーセンターの通信講座で、アドレスはこちらになります。http://www.asahiculture-tsushin.com/

作品は残念ながら見られるようにはなってないみたいですね。
ただトップページの「受講者作品」に少しと、一部の講座は添削例が出ています。

投稿: ニヒリスト | 2009年8月 9日 (日) 01時35分

「代わりがいない」なんて言われて,少しでも嬉しいと感じるということは,ニヒリストさんにも普通人の感覚の片鱗があったということですね。

こういう感覚があること自体が,乖離の原因なんじゃないですか?

大抵の人の場合はこういう乖離が苦痛であり,排除すべきものなんですが,ニヒリストさんの場合は違うんでしょうか?

この乖離も,ニヒリストにとっては捨てられないモノになるんでしょうか?

投稿: おまきん | 2009年8月10日 (月) 08時13分

>「代わりがいない」なんて言われて,少しでも嬉しいと感じるということは,ニヒリストさんにも普通人の感覚の片鱗があったということですね。

よく考えてみると代わりがいるとかいないとかよりも、心配されたことが嬉しかったんだと思います。
ずっと「仕事ができない私なんて」という思いで働いてきましたから、そんな風に心配されて、しかも自分の仕事ぶりが最低限の水準は満たしているのだ、と思えたとき安心したのだと思う。

「代わりがいない」といっても、本当の意味では代わりぐらいいくらでもいることを分かってしまってますからね、私は。他人に承認されて癒されることは私にはもう望めないでしょう。

まあ他人の気遣いにプラスの感情を見出してる時点で「普通人の片鱗」というのに変わりはありませんけど。

>大抵の人の場合はこういう乖離が苦痛であり,排除すべきものなんですが,ニヒリストさんの場合は違うんでしょうか?

今のところは苦痛を感じるほどの乖離ではないと思います。
ああいう感情も一時のものですし、私の自己評価に変調をきたす程のものでもありません。
だって「代わりはいる」んですから。

投稿: ニヒリスト | 2009年8月10日 (月) 21時02分

いきなり話が変わってすいませんが、ニヒリストさんはどんな本を読まれます? 自分はライトノベルやマンガや、神話や魔術、剣術や軍事といったものを読んでますけど。コメント違いすいません。

投稿: シント | 2009年8月10日 (月) 22時42分

横レスをしたら怒られるのかも知れませんが、シントさんは物凄い読書家のようですね。
ライトノベル、マンガ、神話、魔術、剣術(?)、軍事(!)…と無節操に乱読している様子(汗

くるねこストーカーも「活字好き」で、さらにそのサイトから来たルリさんも「(ここのブログ主の)文体に惹かれる」と言っていた。

どうもそういう人間が多いのかな?っという気がしてきた。実にくだらない人間たちだ<`ヘ´>

キミたちに自分の考えなんか無いだろう。
今まで一度でもオリジナリティー溢れる見識や矜持を主張したり、書き表わしたりしたことがあるか?

キミたちは無意味さを反省しなければならない!
反吐が出るぞ、気持ち悪い!<`ヘ´>

投稿: オールドニック | 2009年8月11日 (火) 01時34分

いやぁ確かにオリジナリティーは自分あまりないですねぇ。まあ仰るとおり自分は他人や情報に踊らされているところがあります。以前はそういうのに気がつかなかったんですが今は多少は強く自分を持てるようになりました。

そういえばオールドニックさんはなにか本は読まれますか?

投稿: シント | 2009年8月11日 (火) 03時20分

ちなみに今読んでいる本は 香山リカの『しがみつかない生き方~「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール~』なんですが…。どう思います?

投稿: オールドニック | 2009年8月12日 (水) 00時11分

>ちなみに今読んでいる本は 香山リカの『しがみつかない生き方~「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール~』なんですが…。どう思います?

う~ん、読んだ事はないですね。ただ香山リカ氏の名前は聞いた事があります。他の本もパラパラめくった程度ですけど(汗) この人の主張には賛同する時もあれば反対もする時もありますね。

投稿: シント | 2009年8月12日 (水) 03時11分

>ニヒリストさんはどんな本を読まれます?

私は基本的にノンフィクションですね。

今世界で起きていることの理解に役立つものならなんでも。

投稿: ニヒリスト | 2009年8月12日 (水) 21時18分

>この人の主張には賛同する時もあれば反対もする時もありますね。

香山リカの世相批判は、ちょっと曖昧性があるので 万人に受け入れらるんだと思います。
この人はポジティブな強者を批判する時には虚無主義的なことを言い、ネガティブな弱者を擁護する時には「何か価値があるはず。全否定するのはおかしい」と言う。

それで思ったんですが、強者と戦う役は私よりニヒリストさんの方が適任なのではないかと。
私は弱者をを守る看護婦で、前線に出る兵士はニヒリスト軍曹ってことにすればウマくいくんじゃないか?


>私は基本的にノンフィクションですね。
>今世界で起きていることの理解に役立つものならなんでも。

やはり「具体的理解」なんですかねぇ。 ウチの家族も、件の香山リカ本に折りこまれていた広告を見て、
『日本を貶めた10人の売国政治家』という本にやたら興味を持ち、「買ってきてくれ」とまで言いました。

そんな本読んで何になるんですかねぇぇ??
小泉が悪いなんて話はさぁ、田原の番組コメンテーターに任せときゃいいじゃん。

本当に必要なのは抽象的な意味、普遍的な真実だッ!

投稿: オールドニック | 2009年8月13日 (木) 11時14分

お久しぶりです。記事の感想ですが。

政治コラムの添削、返って来ましたでしょうか?ちょっと楽しみにしています。
ニヒリストさんの文章が、「プロ」の目で見てどのように評価されるのか、私も興味あるので。
意見の違う人に耳を傾けさせる力があれば、言葉はとても有用な武器になるわけで、
自分としても、意見が近い時も遠い時もそれぞれ勉強になります。

麻生総理のゴタゴタ、というお題自体も、できれば今日までに読みたかったくらい。
今日はとうとう選挙の日ですね。
あんまり大混乱にならないといいな、などと、保守的な私は願ってしまいますが、
混乱が起きればいい、と思っている人も少なからずおられるようで、
そういう人々のお話も、恐ろしくても聞かせていただかないとな、と考える次第です。

投稿: ルリ | 2009年8月30日 (日) 17時27分

そうですね、選挙前にその記事はあげておきたいと思ってまして、昨日からやってます。

とりあえず今日中に何とかしたいと思います。そうしないとまた選挙記事を書きそびれてしまうので…。

投稿: ニヒリスト | 2009年8月30日 (日) 17時39分

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